中継動画

2010年06月30日

「ザ・コーヴ」上映を支持します

和歌山県で伝統的に行われてきたイルカ漁を批判的に記録し、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したアメリカ映画『ザ・コーヴ』(ルイ・シホヨス監督)。
上映自粛を決める映画館が出る中で、横浜では、横浜ニューテアトルが7月3日より上映を行う予定です。しかし、この映画を“反日映画”だとする主権回復を目指す会などからの抗議行動や、脅迫とも受け取れる暴力的な内容の電話がかかってきています。

6月12日には映画館前でメガホンや横断幕等を使った大音量での抗議行動が行われましたが、横浜ニューテアトル長谷川支配人は毅然とした態度で抗議を受け止め、これを映画館前の路上やインターネットによる中継で多くの横浜市民が目撃しました。

映画についての評価は分かれていますが、だからこそ映画を広く公開したうえで議論すべきであると思います。

すでに海外では公開されている映画が、撮影の舞台となった日本で上映されない、見ることができない状況は異常です。

以前、横浜の映画館では、スクリーンを切り裂かれるという破壊活動を受けており、「抗議」は単なる抗議にとどまらず「暴力的活動」に繋がる記憶として残っています。また、横浜は開港以来、異人種異文化を積極的に受け入れて共生発展してきた歴史もあり、現在も多国籍の人種・文化が街に溶け込んでいます。

これ以上、上映自粛の動きが広がることのないように、また、多文化共生の地・横浜で、多くの市民が映画を見て考え、議論ができるよう、私たちは映画『ザ・コーヴ』の横浜での上映を支持します。
posted by hmtv at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜市民放送局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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